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山田養蜂場 健康科学研究所を、

世界一の養蜂産品研究所にしたい。

Yamaki Ayanori

八巻 礼訓

山田養蜂場 健康科学研究所 副所長 素材研究室 室長
2011年入社 / 新領域創成科学研究科卒

現在の仕事内容

2015年に科学的根拠を元に、機能性を商品に表示できる機能性表示制度が開始されました。
当社の素材を機能性表示届け出するに当たり、必要なデータは、メカニズムの解明、関与成分の解明、商品の同等性、安全性など多岐に渡ります。それらのデータ取得全体の管理をするとともに、成分の安定性やばらつきなどの原料の規格化、安全性を確認するための試験、新規原料の開発などを行っております。

仕事のやりがい

仕事のやりがいを感じるのは、開発した原料が商品化まで結びつけられたときです。原料開発は素材の調査からはじまり、機能性の評価、特許取得、基原原料の確保、基原原料の加工などなど、素材をみつけてから原料化まで一連の過程を担いますが、それらを研究所内だけではなく製造現場や基原原料の生産場所に行ったりして、様々な人と協力しながら形にしていくのが面白いですね。ラボ試作後に、生産拠点となる海外に行き製造工程の指導を行い、新たな原料を完成させたことは自身になりました。

今チャレンジ
していること

素材開発にあたっては事前に各国から原料のサンプルを調達し、研究を行うのですが、それらの原料の取引を行うには貿易の知識が必要になります。弊社には海外との取引を行って調達する部署がありますが、研究目的や試作レベルでの取引は研究所が行います。そのため、貿易の知識が求められます。昨年、貿易実務検定を取得し、さらに貿易のフローやルールなどを理解するために 通関士の資格取得のために勉強しています。

今後の目標

現在、弊社で取り扱っているプロポリスはブラジル産のグリーンプロポリスです。プロポリスはミツバチが木の樹脂や葉などから作った物資なので、ミツバチが住んでいる周りの植生によって成分が異なります。それゆえまだ市場に出回っていない機能性に優れたプロポリスが眠っている可能性があります。そういったものを見つけ出し、今の製品を超えるものを造り出すのが目標であり、当研究所を養蜂産品における世界一の研究所にするのが夢です。

山田養蜂場の
魅力

研究所のわきには年中巣箱が置いてあり、いつでもミツバチに触れ合えます。昼休みに観察していると花粉を付けたミツバチを見つけたり、時には巣箱を襲撃するスズメバチに出くわしたりすることも。研究室だけでなく、1年を通してミツバチに触れ合える環境があるのは、意外な発見もあり、弊社の魅力の1つです。また、資格取得のために、試験費用の一部を支援してくれる制度もあり、皆さん様々な資格に挑戦しています。

一言コメント

養蜂産品にはまだまだ可能性がいっぱい!ミツバチの魅力をその手で引き出してみませんか?